N0.6 ドラと98年フランス大会(3) 02/02/01

   
  私は、6月の中旬にフランスへ戻りました。現地に行っても試合を見ることが出来なかった多くの日本のサポーターの皆さんには申し訳ないなあと思いますが、取材もかねて7試合観戦することができました。日本の試合も2試合見ることができました。日本は、フットボール界の表舞台に初めて登場しました。まだまだだなあ、まるで子供と大人の差があると感じました。

また、この大会を通じて、気になる選手、お気に入りの選手が何人かできました。ダービッツ(オランダ)、バルテーズ(フランス)、それと、この大会の前からご贔屓の川口(日本)、ブロン(フランス)、バティステュータ(アルゼンチン)選手です。これらの選手については、紙面をかえて少しお話したいと思います。

私が見ることが出来た試合の感想などを書いておきます。  

6月20日 日本 0 vs 1 クロアチア(ナント) (予選リーグ)  
日本はクロアチアの狡猾さにやられたという気がします。まだまだ子供です。         

6月24日 フランス 2 vs 1 デンマーク(リオン) (予選リーグ)
実は非公開だった試合前日のフランスの練習を見ることができました。軽いフィットネスを中心にした練習でした。実は、もっと色々なことをやると思っていたのでちょっと拍子抜けしました。 

6月25日 オランダ 2 vs 2 メキシコ(サンテチェンヌ) (予選リーグ)
ゲームでは、オランダのパスワークの素晴らしさ、完璧さに感嘆しました。       
それから、スタジアム外で出会ったオランダサポーターのコスチューム、クリエイティブ、そして楽しい雰囲気がすっかり気に入ってしまいました。  

6月26日 日本 1 vs 2 ジャマイカ(リオン) (予選リーグ)
両チーム共、予選敗退が決まった後の消化試合でした。ジャマイカの選手は、皆で写真を取り合ったりしてまるで観光旅行にでも来たようにリラックスしていました。一方日本チームは、「このゲームには、絶対勝たなくては日本には戻れない。」と言わんばかりにまじめに、そして少し硬くなっているようでした。結果は、リラックスしたジャマイカが2対1で勝ちました。

6月30日 (決勝トーナメント1回戦) アルゼンチン 2 vs 2 イングランド(サンテチェンヌ)
PK     4   3                  
アルゼンチンはボールコントロールの技術が高く、イングランドはフィジカルが強いチームであると思いました。 少し気になったのは、イングランドのシアラー選手が副審の判定に対して終始悪態を付いていたことと、ベッカム選手が若気の至りで報復行為によりレッドカードを貰い退場になったことです。82年のマラドーナと同じです。2002年の彼のリベンジに期待したいと思います。結果は、PK戦の末アルゼンチンが勝ちました。      

7月4日 (準々決勝) ドイツvsクロアチア(リオン)       
クロアチアは少し狡猾です。ちょっとした反則行為やトリックプレーで相手を挑発します。また、相手の反則に大げさに反応します。そう、ブロン選手も準決勝でその罠にひっかかりました。この試合の結果はクロアチアが3対0で勝ちました。私は、ドイツのマテウスが好きだったので残念でした。

7月7日 (準決勝) ブラジル 0 vs 0 オランダ(マルセイユ)
PK   4   2       
南米vs欧州という異なるサッカースタイル同士の試合でした。両者ともに素晴らしいチームでした。どちらが決勝に進出してもおかしくなかったと思います。個人的には、オランダに勝ってほしかったけど、決勝戦も欧州vs南米の戦いになったのでまあ、よかったかなという感じです。

次回は、レ・ブルーのことをお話したいと思います。