Vol.4 「決勝<フランスvs日本>」コンフェデレーションズカップ 01/12/08

   
 

決勝、試合前。
決勝戦、また雨。 駅からスタジアムへ行く途中で雨が降ってきました。一応カッパを着て行きました。試合が始まると、今度は嘘のように雨は上がりました。今日は、メインスタンドのテレビカメラのすぐ横で観戦です。この席は、雨が降るとずぶ濡れです。横浜スタジアムのメインスタンドは雨に問題ありと言われていますが本当です。要注意です。

国歌吹奏、皆起立して厳粛に、そして、私は「ラ・マルセイエーズ」を合唱します。
それから「君が代」。

こんなこと書くと怒られそうですが、日本の国歌は、これから戦おうとする場所にはふさわしくないような気がします。そのことを日本人の友人に話したら、「確かにラ・マルセイエーズは、気持を鼓舞するし、気分が盛り上がる。でも、日本では、武士道の精神というか、決戦の前に、心を落ち着ける、研ぎ澄ます、冷静になる、闘志を内に秘め相手に悟らせない、という行為も重要であることを、我々は知っている。一度、冷静になるためには、この歌は悪い歌ではない。」と言っていました。確かにそういう一面もあるのかなと納得したようなしないような。
ラ・マルセイエーズも、その内容が国家的な議論になっています。でも、戦いの時には、ふさわしい歌だと思っています。

それから、試合開始の前に、先日大阪の小学校で殺されてしまった児童に対して黙祷を捧げました。とても痛ましい事件です。この事件を知ったときには、一瞬アメリカのことかと思いました。日本の少しずつ何かが変わってきてしまっているのですね。5万人以上の観衆がいたのに、この時は本当に、一瞬の静寂が訪れました。

試合は、フランスチームは疲れているようでしたが余裕です。日本は、ホ−ムゲームでスタジアム全員の声援を受けてがんばっています。でも、中田英がいないのはいかんともしがたいようです。
でも、フランスは、ビエラの虎の子の1点を守って勝ちました。得点差は1点でしたが、内容的にはもっと差があったと思います。しかし、日本は3月の時より明らかに進歩し、また自信を持ってプレーし、良くなっていると感じました。 フランスも1部主力選手が参加できませんでしたが、新しい戦力を試すことができ、また韓国での生活も経験でき、大きな収穫があったことと思います。両チームの2002年が楽しみです。

表彰式の最後は、両チームそろっての記念撮影です。ルメール監督とトゥルシエ監督が並んでいます。トゥルシエ監督は、カップを持って何を考えたのでしょう。来年の優勝!? この表彰式を見て気持を新たにしました。いま、日本とフランスは蜜月の時にあると。そして、すべての面において、ますます親密度を増すべきだと。そういう意味で、トゥルシエさんとゴーンは、象徴的な存在なのではないかと。
ついにフランス、優勝。