N0.7 ドラと98年フランス大会(4) 02/02/01

   
  今回はフランス代表チームのことについてお話します。愛称は、「レ・ブルー」です。
「アレ・レ・ブルー」という応援を聞いたことがあると思いますが、「ブルー」はユニホームの色から、「アレ」は「行け」という意味で、「行け、行け、フランスチーム」という意味です。 わがレ・ブルーは、予選リーグでは攻撃的サッカーで3戦全勝し、余裕で予算リーグを通過しました。
しかし、決勝トーナメントが始まると、一転して守備的なサッカーに変わりました。

決勝トーナメントの1回戦、対パラグアイ戦が行われたのは、6月28日、妹のそしてバルテーズ(レ・ブルーの正GK)の誕生日でした。毎年、妹の誕生日を家族でゆっくりお祝いしてあげるのですが、この日ばかりはそうはいきません。家で家族とテレビ観戦です。妹は不満そうです。私も父もプレー毎に大声を張り上げ一喜一憂していました。レ・ブルーは、あのチアベルトが守るゴールを割ることができずに、延長戦に突入です。そして、あのチアベルトの守るゴールをこじあけることは不可能に思えました。
優勝がまた、シャンパンの泡のようにと思ったその時、救世主が現れました。そう!私のブロンです。彼のゴールデンゴールでフランスは準々決勝へ進むことができました。ブロンのゴールで勝ったので、私のボルテージはどんどん上がっていきました。

準々決勝イタリア戦では、得点を奪えずにPK戦となり、やっと勝利をおさめました。でも、このとき、私は、フランスの優勝を確信しました。  

そして、少しだけ余裕を持って、マルセイユまで準決勝ブラジル対オランダ戦を見に行きました。素晴らしいゲームでした。ブラジルがPK戦の末に勝ちました。ここまでくると、もうどちらのチームが勝ってもおかしくない、力は拮抗し、後は運を天にまかせるだけといった感じがします。

翌日は、もう1つの準決勝戦フランスvsクロアチアがありました。私は、試合が終了するとすぐにパリに戻り、このゲームは家で父と一緒にTV観戦しました。後半開始早々1分に、スーケルに1点先行されました。いやな時間に1点とられてしまったと思いましたが、今回のレ・ブルーは今までとはちがう、なんとかしてくれるはずだと信じていました。そして、その1分後、驚くべきことにディフェンダーのテュランが相手ペナルティエリア付近にまで上がり、相手選手からボールを奪い得点しました。そして、さらに彼はもう1点入れ、フランスは2対1で勝つことが出来ました。
ただ、このゲームには悲しい出来事が1つありました。信じられないことに、私のブロンがレッド・カードで退場です。決勝戦には出られません。胸騒ぎがします。

決勝戦の話は次回に。